マッカランは5年生

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民進党は前原でも枝野でも崩壊必至

民進党の新代表が9月1日に決まる。 前原氏と枝野氏の一騎打ちとなるが、どの道、民進党は崩壊必至だ。筆者は京都にいるため、いくらか前原氏の方が知った顔である。

悪くはないが、良くはない前原氏

前原氏は、京都でも指折りの名士・京セラの稲盛会長からもバックアップも受けており(今ではどうかしらない)、そこまで悪いイメージはない。 かねてから自衛隊憲法明記を主張しており、保守的政治家の一人としても知られている。 前原氏選出の京都2区は、古くから共産党が強かったこともあり、保守思考(反共産)を意識する人には、前原氏は決して悪い選択肢ではない。 しかし、蓮舫辞任に伴う新代表を争う今回は、かなり怪しい。

増税待ったなし

今回、対抗馬となる枝野氏との対立軸はいくつかある。 経済(財政政策)については、枝野氏は「増税できる状況にない」と早期増税をひとまず否定してみせるが、前原氏は「財源を明らかにする必要がある」と増税に前向きだ。 この状態で前原氏が新代表となったとして、次期衆院選で「増税推進」を公約として自民と戦えるのだろうか?仮に自民が「増税延期(凍結)」と表明した場合は全く勝負にならない。

野党共闘でも崩壊

野党共闘ではどうか?前原氏は選挙区の事情からも野党共闘はありえない。本人も「野合だ。シロアリのようなものだ。」と完全否定。先に述べた選挙区事情からも共産党との共闘はありえない。 一方の枝野氏は野党共闘も辞さない構えだ。枝野氏が代表になった場合は、前原グループを始めとする民進党保守派の離脱は逃れられない。小池ファーストへの合流が用意に想像できる。反対に前原代表になった場合にも、党内左派の離脱は逃れられない。どっちみち民進党は分裂する。

憲法改正では自民の対立軸にならない

さらに、左派が警戒している安倍首相の憲法改正について。しかし先にも述べたように、前原氏はかねてから自衛隊憲法明記を主張しており、今年5月に安倍首相が提言した案に完全に一致だ。一方の枝野はどうかというと、こちらも憲法改正枝野私案なるものを発表しており、自衛隊明記案と一致している。 新代表が立場をわきまえてこれまでの発言を撤回する可能性はあるが、政治家個人としては、自衛隊憲法明記について賛成立場なのがこの2人だ。従ってどちらが代表になっても、次期衆院選では自民との対立軸は見出だせず、議席を減らすのは確実だ。

どちらでも崩壊必至

まずは10月22日に衆議院の補選が予定されている。新代表はここで最初の勝負を迎えることになるのだが、右の前原になれば小池ファーストへ引っ張られ、左の枝野になれば共産、社民、自由のパヨクに引っ張られて、どっちみ存在感を示すことはできない。民進党は崩壊前夜。すでに積んでいる。